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火災保険は、万が一火事の被害に遭った場合に給付金を受け取るための備えです。
建物や家財が破損したり焼失したりした場合に給付金が受け取れるため、非常にありがたいサービスといえます。
しかし残念ながら、近年この火災保険が悪用され、詐欺被害やトラブルに遭う方が増加しています。
特に2011年に起きた東日本大震災以降、10年の間に詐欺被害が10倍に増えたと報告されています。
悪質な詐欺から身を守るためにも、正しい知識を身に付けましょう。
Contents
実際起きた火災保険申請における詐欺被害
「独立行政法人 国民生活センター」へ、実際に報告された、火災保険を利用した詐欺被害について一部をご紹介します。
詐欺の事例を知れば、自身に同じ状況が起こってもあわてずに済むでしょう。
不要な工事・建築が行われ高額請求された
工事業者を名乗る者が来訪。
「偶然近くを通りかかったのですが、お宅の屋根は修理をしたほうがいいですよ。」
工事業者曰く、火災保険に加入しているのなら給付金で屋根の修理代が無料になるとのこと。
また工事業者は、工事の手配のほかに火災保険の申請代行も請け負っているため、申請まですべてお任せしてくれれば格安で給付金が受け取れると言いました。
工事業者に勧められるがまま、本当ならば不要なはずの屋根修理工事を依頼してしまい、追加で火災保険の申請代行もお願いしました。
後日、工事が終わった後に工事業者から相場よりもはるかに高額な料金が請求されました。
しかも保険会社からは給付金がおりないどころか、申請すらなかったとのことです。
【注意点】
火災保険含む損害保険は、必ず契約者本人でなければ請求できません。
申請のアドバイスを受けたり書類作成の代行をしてもらったりすることは違法ではありませんが、最終的な送付および申請を契約者以外の者が行った場合は違法になります。
できるはずのクーリング・オフができない
数年前に起きた災害の被災地調査員を名乗る者が来訪。
「お調べしたところ、お宅の保険の請求期限まで半年を切っています。もったいないので、雨どい修理をして保険金請求してはいかがですか?」
経年劣化で壊れているにもかかわらず、調査員曰く、自社に任せてくれれば経年劣化でも保険金がおりるとのこと。
不審に思いつつも、雨どい修理から保険金の申請まですべてお任せしました。
後日、高額な請求が来たためクーリング・オフをしようとしたところ、業者との連絡が取れなくなっていました。
【注意点】
火災保険含むすべての損害保険では、経年劣化は申請の対象外です。
あくまで災害および予想外のトラブルや事故による損害のみ申請対象になるため注意しましょう。
火災保険の申請で詐欺に遭わないためには?
悪質な火災保険詐欺から身を守るには、どのような点に気を付ければいいのでしょうか?
見極めポイントを知ると同時に、すぐに契約せず「考えさせてほしい!」と伝える勇気も必要です。
業者の口コミや評判を確認する
良心的な会社なら、必ず口コミや評判がインターネットで検索できるはずです。
口コミや評判を見て怪しいと気づいたら、クレジットカードや引き落とし口座の情報を相手に教えてしまった場合でも、金融機関に連絡すれば解決できる場合があります。
できれば契約する前に調べることが望ましいですが、契約してしまったり依頼してしまったりした後でも、早めに口コミや評判を調べることで対処できます。
手数料の相場を把握する
火災保険や損害保険の申請サポートは、正式なサービスとして多くの企業が提供しています。
そのため、まずは大手から中小企業までサービス会社の手数料の相場を知っておきましょう。
悪質な業者は、相場よりもはるかに高い金額を請求してきたり、見積もりを出したりするため、適切な相場を知っていれば怪しい業者かどうか見極められます。
ちなみに火災保険申請サポートの費用相場は、成功報酬として、受け取った保険金の30~35%ほどです。
相場の数値よりも高い請求をしてくる業者は避けましょう。
契約前に一度立ち止まる習慣をつける
甘い話には必ず裏があるものです。
長くていねいに説明されるとつい、
「契約しなければ申し訳ない」
「これだけ親身に説明してくれるなら信頼できるだろう」
などの心情に陥りがちなため、そんなときには
「自分一人で判断するわけにはいかないから、少し待ってほしい」
「いまいち理解できないので、資料を読んでからまたお返事する」
など、よくわかっていない人を装う手が効果的です。
まとめ
火災保険申請サポートは、火災保険の申請方法や手続きの仕方がわからない方をサポートするための正式なサービスです。
そのためすべてが詐欺なのではなく、火災保険のプロから話が聞けて大変参考になったという方もたくさんいらっしゃいます。
火災保険について迷ったり疑問に感じたりした場合は、公式サイトを調べて積極的に利用しましょう。
火災保険請求サポート「Harmony」は、お客様の立場に立った火災保険のプロが、些細な疑問にもお答えします。
納得がいく形で保険金を受け取るまでは、お客様から一切の費用は頂きません。
火災保険の申請サポートや建物調査など、お気軽にご相談ください。
【公式サイト】火災保険請求サポート「Harmony」はこちら。
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